秋が深まってきました。
今週、私は関東方面へ出向きました。半日かけて三浦半島に所在する坂東三十三観音霊場の札所を巡りました。
まず訪れたのは第一番札所の杉本寺です。
【杉本寺 本堂へ繋がる階段】

【杉本寺 本堂】

杉本寺は本堂内陣に昇殿することができ、たくさんの仏様を間近に拝むことができるお寺でした。鎌倉時代より以前から存するお寺ですので、由緒正しきお寺にもかかわらず、仏様をとても近くに感じることができるお寺でした。
次は鎌倉市から逗子市まで足を延ばして第二番札所の岩殿寺にお参りしました。
【岩殿寺 観音堂】

【岩殿寺観音堂から逗子の海を望む】

岩殿寺は山肌に建っているお寺です。観音様が逗子の海を眺めるために建てられたお寺のように感じました。
そして次に訪れたのは長谷寺です。
【鎌倉長谷寺山門】

【鎌倉長谷寺観音堂】

こちらは大和長谷寺と同じく巨大な十一面観音立像が観音堂に居られます。こちらの観音様も徳道上人が彫られた観音様という言い伝えがあります。(大和長谷寺についてはこちらをご覧ください。)
【鎌倉長谷寺観音堂前から相模湾を望む】

三浦半島に在する札所は、山と海に囲まれた土地に観音様が鎮座しておられることもあり、「観音様が山に腰かけて海を眺める」という構図になっていることが多いように感じました。海は時に荒れて人々に災いをもたらすことがあります。海の平安を願い、昔この地に住んだ人々が観音様に救いを求めたのだと感じました。
建長寺へお参りし、開山の蘭渓道隆禅師の塔所である昭堂をお参りしました。正面からだけでなく、西来庵からもお参りしました。昭堂の屋根は間近で見ると素晴らしいです。

鎌倉、逗子という場所にはまだまだ多くのお寺があります。京都から政治の中心が移った場所だけあって、800年近く前のいろいろな由緒や建造物などに触れることができました。
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