10月 | 2018 | 春は花

安田念珠店 オフィシャルサイト

春は花

鎌倉を巡る

秋が深まってきました。
今週、私は関東方面へ出向きました。半日かけて三浦半島に所在する坂東三十三観音霊場の札所を巡りました。
まず訪れたのは第一番札所の杉本寺です。
【杉本寺 本堂へ繋がる階段】
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【杉本寺 本堂】
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杉本寺は本堂内陣に昇殿することができ、たくさんの仏様を間近に拝むことができるお寺でした。鎌倉時代より以前から存するお寺ですので、由緒正しきお寺にもかかわらず、仏様をとても近くに感じることができるお寺でした。
次は鎌倉市から逗子市まで足を延ばして第二番札所の岩殿寺にお参りしました。
【岩殿寺 観音堂】
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【岩殿寺観音堂から逗子の海を望む】
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岩殿寺は山肌に建っているお寺です。観音様が逗子の海を眺めるために建てられたお寺のように感じました。
そして次に訪れたのは長谷寺です。
【鎌倉長谷寺山門】
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【鎌倉長谷寺観音堂】
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こちらは大和長谷寺と同じく巨大な十一面観音立像が観音堂に居られます。こちらの観音様も徳道上人が彫られた観音様という言い伝えがあります。(大和長谷寺についてはこちらをご覧ください。)
【鎌倉長谷寺観音堂前から相模湾を望む】
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三浦半島に在する札所は、山と海に囲まれた土地に観音様が鎮座しておられることもあり、「観音様が山に腰かけて海を眺める」という構図になっていることが多いように感じました。海は時に荒れて人々に災いをもたらすことがあります。海の平安を願い、昔この地に住んだ人々が観音様に救いを求めたのだと感じました。
建長寺へお参りし、開山の蘭渓道隆禅師の塔所である昭堂をお参りしました。正面からだけでなく、西来庵からもお参りしました。昭堂の屋根は間近で見ると素晴らしいです。
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鎌倉、逗子という場所にはまだまだ多くのお寺があります。京都から政治の中心が移った場所だけあって、800年近く前のいろいろな由緒や建造物などに触れることができました。

革堂~鹿で繋がる神と仏~

弊社の北側の通り、六角通は西国18番札所の六角堂頂法寺から来ています。東側の寺町通を北上すると西国19番札所の革堂行願寺があります。札所を順番に廻っておられる方々は六角通を東へ進み、誓願寺様を拝して寺町通を北上される方が多いです。こう考えると弊社の存する「寺町六角」は西国18.5番というところでしょうか!?
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本日は革堂のご紹介です。
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私自身は西国巡礼を意識する遥か前、未だ中学生だった頃にこの革堂に立ち寄りました。自転車通学をしていた私は通学路の途中に在るお寺や神社によることがよくありました。街中に在るそれほど大きくないお寺ですが、街中の喧騒とは時空が違うように感じたのを覚えています。
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「革堂観音」と呼ばれる通り、観音様をご本尊とするお寺です。開山の行円上人が出家前に身ごもった鹿を射止めたところその傷口から仔鹿が産まれたのを見て発心し、仏門に入られたとの伝説があります。行円上人は自身が射止めたその母鹿の革を身に付けておられたため、「革堂」と呼ばれるようになったとのことです。
さて、革堂には七福神の寿老人(「寿老神」とも)が祀られています。寿老人は長寿の神様で、いつも牡鹿を連れておられます。鹿つながりで観音様と寿老人とが結び付くようでとても興味深く感じます。
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この寿老人像は桃山時代のもので、豊臣秀吉が安置したと伝わっています。その縁起を山田恵諦座主が記されたものがお堂の扁額に掲げてあります。
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京都の中心部は神様や仏様が多く居られる土地ですが、驚くほど身近にこうした立派な仏様や神様が佇んでおられることを再認識しました。
【革堂の御詠歌】
「花を見て いまは望みも 革堂の 庭の千草も 盛りなるらん」
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存在することに感謝

十月になってかなり涼しくなりました。
更新が滞っており申し訳ございません。今回が本ブログの100回目ということなのですが、相変わらずの内容だとご容赦ください。
般若心経というお経、皆様もよくご存知のことと思います。私も結構な回数お唱えしてきましたが、「結局何を言っているのだろうか?」ということは未だに分からないままでいます。
本年は十二支が戌年、十干が戊の年ですから、組み合わせは戊戌の歳です。1200年前の同じ戊戌の歳に当時の嵯峨天皇が般若心経を写経なさいました。そして、弘法大師・空海様が般若心経の功徳を解説されたのが『般若心経秘鍵』という書物です。この時の弘法大師様を特別に「秘鍵大師」とお呼び致します。
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書店で般若心経の様々な注釈書を購入し、読み漁ってみました。簡単には言い表すことはできませんが、般若心経は「人が存在する真の意味」を説いたお経なのだと感じます。
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何もないところから、父と母が出会い、そして私が生まれた。生まれた時は何もできなかった私も、周りの様々な人の助けによって自分のことは大体自分出来るようになった。。。。こうして偉そうに物言いをしているのも、自分自身一人の力ではないということを肝に銘じなければならない。
本ブログを続けて行く中で色々と勉強したり、教えて頂いたりしていますが、そうしたことは般若心経に解かれる「人の存在の意義を考えることにもつながるのだとつくづくと感じます。
楽しみながら続けて行きますので、今後もご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。

六角堂~「よろしき面影」~

毎週のように台風が到来します。今年は地震や大雨など多くの天災があります。
弊社から少し遠くの寺院を紹介してきましたが、弊社の近くの寺院をご紹介することを怠っていました。
弊店は「寺町六角」に在ります。東西の通りの名前「六角通」は通称「六角堂」から来ています。六角堂は正確には紫雲山頂法寺と言い、本堂が六角形であることから六角堂と呼ばれています。もちろん、六角形であることは仏の教えである六道から来ています。(詳しくはこちらをご覧ください。)
【山門】
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【本堂】
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私は幼いころによく六角堂の境内で遊んでいた記憶があります。鳩が沢山いて、鳩を追いかけていました。今でも沢山の鳩が境内に居ます。
そんな身近な六角堂は、聖徳太子の創建という古い歴史があります。
【太子堂】
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六角堂は華道の発祥の地でもあります。「花は野に咲くように」”活ける”ことが生み出された場でもあります。池坊専応の「よろしき面影をもととする」という教えが今も息づいています。この「よろしき面影」とは「目には見えない草花の真の姿」と考えられており、まさに「花が野に咲くように」”活ける”という営為を的確に表現した言葉です。
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華道は、諸説ありますが、仏さまへお供えするお花が起源とされています。すなわち、六角堂の如意輪観音さまにお供えするお花を工夫して産み出されたのが華道と言えます。花を活けるのは、上手下手ではなく、仏様への誠心誠意な心を表す営為なのだと感じます。
「目には見えない草花の真の姿」を自分自身に投影し、観音さまと対話する。そんなひと時を感じるのが京都の中心地に在る六角堂の存在なのだろうと感じます。
【六角堂の御詠歌】
「わが思う 心のうちはむつの角 ただまろかれと 祈るなりけり」
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※このブログは、多くの方々に念珠、仏教、京都に関心を持って頂くことを目的として、週に1回程度の頻度で更新して参ります。

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