1月 | 2020 | 春は花

安田念珠店 オフィシャルサイト

春は花

寅の日に毘沙門天様へお参り

この数年、年末になるとお寺様から頂戴する暦(こよみ)をいろいろと読んで、日の十干十二支を意識するようになりました。そんなことを意識しても何にもならないのですが、今年に入ってから日の干支をかなり意識しています。
大黒天さまの御縁日は甲子の日、毘沙門天さまの御縁日は寅の日です。大黒天さまの御縁日についてはこれまでに本ブログで取り上げたことがあります。さて、本年に入ってからの寅の日は1月12日(日)と本日1月24日(金)でした。私はこの2日、信貴山朝護孫子寺へお参りに行きました。
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一年の最初の寅の日を「初寅」、二回目の寅の日を「二の寅」と言います。「初寅」の大法要は寅の刻、つまり午前4時から、本日の「二の寅」の大法要は午前5時30分から厳修されました。共に前の日の夕方から用事が入っていたので、両日とも早起きして車に乗って大法要に赴きました。
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大法要は朝護孫子寺の三塔頭の貫主様がお揃いになって執り行われます。般若心経一巻に続いて理趣経、そして毘沙門天王和讃、各御真言、そして般若心経という流れで行われます。
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一般の参拝の方はかなり少なく、本堂の外陣でお参りさせていただきました。朝の早い時間にお参りする経験は個人的に最近多いのですが、何だか神様や仏様と昼間より近いというか、遮るものなく祈りを聴いて下さっているように感じます。
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本日は霧が濃かったですが、山の上から霧を見ると雲海のようでした。
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私はたまにしかお参りに行きませんが、僧侶の方々は寅の刻に毎日毘沙門天様にお勤めをされているのだと思うと本当に頭が下がります。毘沙門天様のお功徳を受けるためには5つのことをしなければなりません。その第一は父母の孝養です。我々の誰しも30世代遡ればのべ1億人のご先祖さまがいます。その全てを孝養することはできない。だから身近な両親を大切にしましょう、というのが毘沙門天様の教えと私は感じています。
親への感謝を大事にせねばならないと感じたお参りでした。

「夢」とは儚いもので

寒い季節です。こう寒いと体調を崩してしまう方が多いようにも思います。
僧侶の方とお付き合いすることは多いのですが、その殆どは安田念珠店を通じてお知り合いになる方です。しかしながら、そうではない方も居られます。私が大学生の頃に所属していたサークルの先輩に、大学卒業後に発心して出家し禅僧となられた方が居られます。秋の合宿の際にご指導くださったことはよく覚えています。その時は「無言のご指導」でした。
数年前に「余命三か月と言われたよ。」と笑いながら告白され、私は驚愕の思いをしたことを覚えています。それからはお電話などでお話する機会もいただき「有言のご指導」を頂きました。その和尚様が先日旅立たれました。
最期の詳細については、円覚寺派管長の横田南嶺老大師様が書かれておられますのでそちら(その1その2)にお譲りします。
昨年末、新年早々法話会をなさるご案内を頂戴していました。予定が詰まっていましたが、「行っても良いかな」と思ったものの、怠惰な私は結局伺いませんでした。後悔の念をこれだけ持ったのは久方ぶりのことです。
葬儀に伺い、最後のお別れをしました。確かに悲しかったのですが、悲しみとは何か違う「儚さ」というか「名残惜しさ」というか、そういった感情を覚えました。
勿論私も今日命を終える可能性を持っているのです。だから、一日一日、一瞬一瞬を大切に一生懸命生きねばならないのだと痛感しました。
個人的な感想で恐縮ですが、今回は追悼の記事としたいと思います。

子年のはじまりに

年が明けて最初の更新となります。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
京都駅の烏丸口(JR在来線の改札口)を出てすぐのところに弊社の店舗があります。私自身はあまり詳しいことを関知していなかったのでこれまで知らなかったのです(お恥ずかしい。。。)が、通り沿いに色紙を飾ることができるスペースがあると分かりました。そういう話を聞いたので、最初は私が関心をもった戸津説法師の穴穂大僧正様の色紙を飾っておりました。そうすると私がお参りへ様々なお寺に伺った時に、知り合いになった方々から「京都駅で穴穂先生の色紙を見たよ!」とお声をかけて頂き、観音様や観音経のお話を伺うことも出来ました。
そういうわけで、定期的に色紙を変えていこうと思いました。これは完全に私の趣味の領域になってしまいますが、できるだけ分かり易く仏様の御教えを説かれた色紙を飾ることで、1人でも足を止めて下さる方がおいでになれば嬉しいと思いました。
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今回は、臨済宗妙心寺派の現管長である玄々庵 小倉宗俊猊下の干支色紙を飾らせていただきました。ねずみの画の上に「千手千眼」と書かれています。子年の守り本尊が千手千眼観音さまであることに由来しているのが理由と思われます。子年は干支の始まりの年であり、何事にも心機一転取り組むいいきっかけとなる年です。そして、ご自身の努力が他人に評価されなくとも、実は誰か(これを仏教では観音様と云う)が見聞きしていてくれるのだ、ということを心に留めておいて欲しい――そう感じます。
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守り本尊のお話で思い出したのですが、弊社の本店の前には大きな阿弥陀様(誓願寺様の御本尊様)がおられます。何故だか弊社の本店に勤務してくださる方は亥年生まれが多いのです。意図したわけではないのでしょうが、やはり仏様と云うのは「御縁」の大切さを事象で示して下っているのだなぁ、と感じた次第です。
雑多なことを書きましたが、本年もどうぞよろしくお願いいたします。

安田念珠店

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