3月 | 2018 | 春は花

安田念珠店 オフィシャルサイト

春は花

桜花爛漫

3月はあっという間に過ぎてしまいました。今日は3月の最終日です。昔の暦では1~3月が「春」ですから、暦の上では今日で春が終わりということになります。
この数日で一気に温かくなり桜が咲きました。もう満開というところもいくつもあるようです。
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弊社近くの桜は上の画像のように綺麗に咲いています。本当にうららかな良い季節ですね。


このブログでは、仏様の教えについて今までいろいろとお話して参りました。桜やいろいろな花を目の当たりにすると、花が咲いている美しさを「美しい」と感じる心こそが肝心なのだなぁと思います。どんなに立派な教えでもその教えを受け取る人がどのように考えるか、ここが一番大事なところなのだと思いました。
この1か月、私はいろいろな方とお話をする機会がありました。人の数だけ受け取り方もあるのだと感じ、伝える方法をよくよく考える必要があると思うに至りました。
大きくは変えることはできないと思いますが、今後はより伝え方を工夫したブログにして参りたいと存じます。
ご指導ご鞭撻を賜れれば幸いです。

お念珠のメンテナンス

寒い日があったり、暖かい日があったりと、正に三寒四温の季節です。
昨日はお彼岸の入りでした。お墓参りに行かれた方も多く居られるのではないでしょうか?もしかすると、引き出しに仕舞っておられたお念珠を久しぶりに出して、お墓参りに行かれる方も居られるかもしれません。
私はほとんど常にお念珠を携帯しています。祖父が私に授けてくれたお念珠で、私は「お守り」だと思って、常に持っています。
お念珠は糸で珠を繋いでいます。ですので、勿論のことですが時間が経てば糸が緩んできます。
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上の画像の念珠は私の念珠です。糸を締め直してから約半年ほど(5ケ月)経過したもので、主珠(木の材の珠)1個分くらいの緩みが出ています。このくらいの緩みが出てきたらそろそろ糸の締め直しの時期だと考えて頂いて構いません。
締め直したものが、下の画像の念珠です。
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石の材の珠を使ったお念珠は、多くの場合石と糸が接する部分が時間と共に擦り減っていきます。そして、どうしても糸が切れてしまうのです。1枚目の画像のように、主珠1個分の緩みが出た段階で弊社へお持ちいただければ、突然糸が切れた際に生じる珠の紛失などがなく、皆様の大切なお念珠をいつまでも使い続けて頂けます。
どんなお念珠でも、皆様各自の「念」の入った大切なものですから、同じものを長く使い続けて頂きたい―――この私たちの願いは、定期的な糸の締め直しによって実現することです。
お彼岸やお盆など、お念珠を使われる機会に、ご自身のお念珠のメンテナンスを考えて頂けると幸いに思います。

”外”に伝える

先日、アメリカからやって来た友人と話していて、日本の文化などを説明するのに苦労しました。「佗とは何か?」などと聞かれて、『山上宗二記』や武野紹鷗の『佗の文』のお話をしましたが、よくわかってはもらえませんでした。私の語学的な問題もあったでしょうが、日本語であっても十分に説明できるのか分かりません。
京都には外国人観光客の方が多くお越しになります。日本にお越しになる方は、それだけで日本に興味を持っておられることが分かります。「日本らしさを求めて京都を散策されているのだろうなぁ。」と傍から眺めて感じております。
そんな中、最近では外国人向けの茶道体験の教室が多く存在しているようです。私も1度だけ顔を出したことがありますが、日本人よりも外国の方々の方が相当「日本らしさ」を体現しておられるように感じました。
こうした需要の高まりからか、外国人向けの茶道英会話文集が出版されました。見開きの右側には日本語、左側には英語といった体裁になっています。会話文なので、読み易く、茶室へ実際に行ったような感覚になる本でした。
枯山水
日本に関しての注目が高まっている中で、私たち日本人が「日本」について十分に理解し発信できる能力を身に付けていくことが重要なことなのだと感じた1週間でした。

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外国人に茶道を伝える英会話例文集

著者:高橋絹子・新崎隆子 
出版社:淡交社
発売日: 2018/03/10
メディア: 単行本(ソフトカバー)
参考URL:外国人に茶道を伝える英会話例文集
(淡交社)

 

お念珠とその袋

3月になりました。陽気が増してきましたね。


皆さんはいつも服を着ておられるかと思います。洋服が大半でしょうが、和服をお召しになる方も居られるでしょう。洋服であれ和服であれ、服はどんな人でも必ず着ている物です。
そういう前提で次のお話を読んでみたいと思います。
【原文】
僧、洞山に問う、如何なるか是れ佛、山云く、麻三斤まさんぎん
【現代語訳】
ある僧侶が洞山守初とうざんしゅしょ禅師に問いました。
「仏とは何ですか?」
洞山は答えました。
「麻が三斤」と。
(『碧巌録』第12則 本則より)
「仏とは何か」と問われて、なぜ“麻”なのか、なぜ“三”斤なのか。疑問に思う点は多いです。
いやいや、言葉の字面にとらわれてはいけません。麻は十斤でも百斤でも良いのです。または、「麻」とは麻糸のことではなく、胡麻のことです。――といった説明がされることがあります。
これに対して中国文学の専門家であった入矢義高先生は、言葉の本来の意味から考察し、「麻三斤」とは僧衣一着分を作ることのできる材料の単位であることを解き明かされました。そして、この問答は
問:仏とは何か。
答:衣一着分。
ということになると説明されています。
(入矢義高『増補 自己と超越』(岩波現代文庫、2012年)88〜94頁)
ここからどのように考えるかは各人次第です。(そこが一番難しいのですが。。。)
最も身近な物である服こそが仏である。身につけている服と、文字通り「一心同体」となれているのか!?—―このお話はこうしたことを言っているように私は考えています。
【お念珠とお念珠袋】
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以前このブログで、お念珠がお守りになる旨のお話を致しました。神社などで授与されるお守りは祈祷されたお札が布製の袋に入っているのが一般的です。大事なご神体を保護するためにそうした工夫が為されています。
お念珠も実は同じなのです。お念珠袋はお守りである皆様それぞれのお念珠を保護する役割があるのです。
そして、上記のお話から考えれば、お念珠とお念珠袋は「一心同体」であると思うのです。お念珠そのものを大事にして頂きたいのが弊社の何よりの願いです。お念珠を大切にして頂くためには皆様が服を着るのと同じように、お念珠を保護するものが大事なのだと感じます。
念珠と身近に接している者として、どんなお念珠であっても大切にして頂きたい。本日はこうした私の願いをお話しさせて頂きました。

※このブログは、多くの方々に念珠、仏教、京都に関心を持って頂くことを目的として、週に1回程度の頻度で更新して参ります。

安田念珠店

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