秋の涼しさを感じる季節になりました。「暑さ寒さも彼岸まで」とはよく言いますが、彼岸を過ぎると一気に秋めいてきた感じがします。
西国観音霊場を一巡した私は、西国観音霊場を巡礼中に「日本百観音」という枠組みがあることを知りました。西国三十三所、坂東三十三箇所、秩父三十四箇所で合計百の観音さまをお参りするというものです。「京都に住んでいると坂東や秩父といった関東方面に出向くのは大変だなぁ。」と思っていましたが、旅行社のツアーというものがあることを知りました。秩父観音霊場は2泊3日で全三十四所をお参りできるとのことで、思い切って参加してみることにしました。
先達さんという霊場のことをよくご存知の方が先導してくださり、お勤めやお寺にまつわることなどいろいろと教えてくださりながら巡礼しました。西国観音霊場は我流で巡礼していましたので、
「開経偈」→「懺悔文」→「般若心経 一巻」→「延命十句観音経 三遍」→「本尊ご真言」→「回向文」
という段取りでお参りしていましたが、「三帰」、「三竟」、「十善戒」、「発菩提心」、「三昧耶戒真言」というお経も読経しなければならないことが分かりました。やはり人様に教えていただくことが大事なのだと身にしみて感じました。
三十四所すべてをご紹介するのは難しいので、いくつかピックアップしてご紹介いたします。
【第八番札所 西善寺のコミデカエデ】

第八番札所の西善寺は樹齢600年のコミデカエデが出迎えてくれるお寺でした。雨に濡れて苔の映える雰囲気でした。西善寺のホームページではまた違った表情が見れます。
【第二十番札所 岩之上堂】

第二十番札所の岩之上堂は荒川河畔の崖の上に在るお堂です。小さなお堂ですが、厳かに佇んでいる荘厳なお寺です。
【第三十一番札所 観音院】

第三十一番札所の観音院は本堂の横に「聖浄の滝」があります。普段の滝の水はあまり多くないそうですが、雨が降ったこともあり、大量の水が流れていました。
【第三十一番札所 観音院 聖浄の滝】

滝の傍には必ずと言っていいほど不動明王さまが居られます。例えば、京都の清水寺の「音羽の滝」の前にも不動明王さまが居られます。滝のあるような山の奥深くの清浄な場所で滝に打たれて修行をすれば、身も心も洗われて不動明王さまを体得できるという教えからなのだと思います。不動明王さまのご真言をお唱えして辞去しました。
【第三十四番札所 水潜寺】

結願札所である水潜寺では、秩父観音霊場結願の御礼を致しました。
秩父の札所を巡っていると、どこの札所にも下の扁額が奉納されていることに気が付きました。

坂村真民先生の「念ずれば花ひらく」です。奉納されたのは秩父の三峰(みつみね)の岸哲市さんという方だそうです。
先達さんのお話を聞いて気が付いたのですが、この「花」という字、右側が男性、左側が女性でお祈りしている姿に見えないでしょうか?夫婦で観音様をお祈りしている姿に見えるということを聞いて、坂村先生の「念ずれば花ひらく」はまだまだ奥深い思いが込められているのだと感じ入りました。
【百観音の御軸】

一人でお参りするのとは違い、色々な方と一緒にお参りしましたので、学ぶことが沢山ありました。
百観音を満願するには数年単位での時間が必要となりそうですが、適宜このブログでもご報告していきたいと思います。
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