数珠についてのFAQ ‐ 天和3年(1683年)創業の安田念珠店

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「数珠は参加するお葬式の宗派に合わせるもの? 」「腕輪数珠は法事に使えるの?」
…などなど。日常のさまざまな場面での、お数珠についてよくある質問や疑問に詳しくお答えしています。

よくある質問にお答えします

  • 全般
  • 購入
  • 使用
  • メンテナンス
  • 房
  • 腕輪
  • 材質

念珠全般について

念珠とは何ですか?

「念珠」とは手を合わせて念じるためのもので、魔除けのお守りにもなります。
本来、お葬式の為だけのお道具ではありません。

数珠は念珠と違うのですか?

数珠は念珠の別称です。 お念珠はもともと珠(たま)を数える道具であったため、その名残から お念珠を指して「数珠」という呼称が広く定着しています。

念珠の玉数は決まっていますか?

正式は108個と決まっていますが、略式は寸法で作られていますので特に決まっておりません。
(※詳しくは 『 念珠のつくり "略式念珠とは" 』 をご覧ください)

略式念珠と正式念珠はどう違うのですか?

略式念珠は、宗派を問わずお使いいただける共用型のお念珠です。それとは別に、宗派ごとに形の異なる正式念珠があります。特に日蓮宗は正式へのこだわりがあり、略式念珠は基本的には使えません。その他のお宗派では略式念珠も使用できます。
(※詳しくは 『 お念珠の選び方 』 をご覧ください)

禅宗の看経(カンキン)念珠で 金属の輪が入ったものと入らないものがありますが何故ですか?

曹洞宗には金属の輪が入りますが、臨済宗には入りません。 それ自体に意味はなく、2つの宗派の区別のためと考えて下さい。看経(カンキン)念珠は特にお寺様が使用される事が多いのですが、一般の方でも熱心な方はお守りとしてお使いになります。

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購入に関するご質問

念珠は人にあげてもいいですか?

もちろん結構です。ご結婚のお祝い、成人のお祝い、形見としてお分けになるなどのほか、お誕生日の贈り物や、京都のお土産としても喜ばれます。

お念珠は自分で買うものではないと聞いたのですが・・・

一部の地域では「お数珠は人に頂くもの」という風習の所もありますが、一般的にはまずそのような決まりはありません。

念珠はいつ買っても良いのですか?

ハイ、いつでも結構です。
念珠にはお守りの意味もありますので、お念珠袋に収めて普段から持ち歩かれるとよいかと思います。

お念珠を選ぶ際、年齢は関係しますか?

基本的には、お好みでお選びいただいて差し支えございません。
ただ、若い方はピンクなど華やかなお品を、ご年配の方は落ち着いたお色味をお選びになる傾向があります。お悩みの際はお気軽にご相談下さい。 ピンク系の中間色「灰桜房」は程よい華やかさと落ち着きで、20代からほとんど一生お使いいただける人気色です。また、無色の玉や白い房は年齢に関係なくどなた様にも似合いますのでお勧め致します。
(※ 詳しくは 『 数珠の選び方 "色の決まりについて" 』 をご覧ください。)

結婚の時に、お念珠は必要ですか?

嫁ぎ先でご先祖様にご挨拶なさるときに必要です。必ず持参いたしましょう。
一般に嫁ぎ先の正式念珠を持って行かれるのが理想とされますが、略式の片手念珠や各宗派共通のお念珠でも問題はありません。
ただし、日蓮宗の方は略式をお使いになりませんので、日蓮宗用の正式念珠をご用意下さい。

慶弔用のお念珠はありますか?

特別にそれ専用のお念珠があるわけではありません。
しかし、結婚式(仏前結婚)に使われる際などはやや華のあるお念珠が良いかと思います。

男女共用の念珠はありますか?

基本的には男女兼用のお念珠はございません。
男性用と女性用は珠の大きさや全体の大きさ、仕立や房の色等が違います。略式の場合、男性は珠の直径が10ミリ以上、女性は基本的に8ミリ以下で作られています。正式念珠も男性用と女性用に区別されています。

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使用に関するご質問

一重の数珠と二重の数珠を持っていますが 使い分けがよくわかりません。教えてください

一重が略式念珠で、二重が正式念珠です。略式念珠は宗派を問わずお使いいただけます(※日蓮宗を除く)。
正式念珠は宗派ごとに異なる形をしていますが、真言宗用の正式念珠「振分」は略式念珠と同じく日蓮宗以外の全宗派の方にお使いいただけます。

なお、東海地方の一部では「お葬式には正式/法事等には略式」と分けて使われる所もあります。
それ以外では特に決まりはございませんが、二重の方がよりフォーマルな印象ではあります。
→詳しくは 『 数珠の選び方 "色の決まりについて" 』 をご覧ください。

日蓮宗は専用の正式数珠が良いとの事ですが、
実家が日蓮宗の場合は専用の数珠を用意した方が良いのでしょうか?

独身の方なら、まず日蓮宗の正式念珠が良いでしょう。
ご結婚でご実家を出た女性の場合は 嫁ぎ先の宗派になりますので、嫁ぎ先の宗派に合わせたお念珠をご用意下さい。ご結婚後にご実家で念珠を使うことがあっても、嫁ぎ先のお念珠で結構です。

自分の宗派の正式念珠を購入しましたが、他宗派の人の仏事には使えないのでしょうか?

お念珠はご自分の宗派のものか、各宗派共通念珠をお使い下さい。相手方の宗派に合わせてご用意いただく必要はありません。どのお宗派のお葬式や仏事にも、ご自身の宗派のお念珠が使えます。

神道(祈祷)での使用は見かけませんが、念珠は使わないのでしょうか?

神道では念珠は使いません。
ただ、神道でもご近所のお付き合い等の為に念珠をお持ちの方は大勢いらっしゃいます。

男性ですが手が華奢ですので女性用を使用しても良いのでしょうか?

問題はないと思いますが、小ぶりな玉を男性用のお念珠に仕立てることもできますので、なるべく男性向けのものをご用意されることをお勧め致します。

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メンテナンスについて

お念珠の手入れ・保管方法を教えてください

特別なお手入れは必要ありませんが、赤い高級サンゴ、ラピス、孔雀石に限っては汗に弱く変色する場合がありますので、ご使用後は乾いた布で軽く拭いてください。
保管時には、桐箱かお念珠袋に入れて保管して下さい。

お修理はしてもらえますか?

出来ます。ただし、廉価なお念珠の場合は、新しくお買い求め頂いた方がお得な場合もあります。基本的に天然石や菩提樹等のお品は、お修理して一生大切に使っていただけます。日数は当社に到着後約1ヶ月ほどかかります。

修理不能な状態になったお念珠はどう処分するべきですか?
そのまま捨ててしまうと罰が当たりそうで・・・

お寺や神社で古いお守りなどをお返しする場所がありますので、そちらに納めて下さい。
ご祈祷の上処分されます。

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お念珠の房について

房の色は変えられますか?

お好みや年齢に応じて付け替えることが出来ます。 お修理品として承っておりますので、ご相談下さい。

宗派によって房の色が決まっていますか?

基本的に房の色はお好みです。ただ、一部の正式念珠では房の色が指定されている場合があります。
また、お寺様の場合は宗派によって位がありますので、位に応じて房の色が定められている場合があります。

用途によって房の色の使い分けなどはありますか?

一部の地域では、房の色をシーンによって使い分ける風習があります。東海地方や北陸地方の一部がそうで、葬儀には白房と無色の玉(水晶、白珊瑚など)、法事など仏事には色房(珠も色物)、と使い分けられています。その他の地域では特にそういった区別はありません。

房の形に意味はありますか?

丸い凡天房、撚り房、紐房などの種類がありますが、それ自体には特に意味はありません。基本的に房の色と同様、お好みでお選びいただけます。ただし正式念珠の場合、房の形が決まっている宗派もあります。略式念珠の場合は、全国的に撚房が主流になっています。

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腕輪念珠について

「腕輪」は略式念珠ですか?

腕輪は略式念珠の類には入りません。もともとは片手念珠をお守りとして持ち歩くためにさらに携帯化したものですが、こちらはあくまでもお守りや装身具として身につけるものなので、お念珠の代用としては使われません。

腕輪念珠はお葬式に使えますか?

腕輪はあくまで個人のお守りですので、お葬式などでお念珠の代わりにはなりません。
別途ご用意が必要です。

腕輪タイプのものを複数身につけているのですが問題はありませんか?

全く問題ございません。重ねづけでお色合わせを楽しまれるお客様は沢山いらっしゃいます。
ご自由にお楽しみ下さい。

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材質の見分け方

水晶とガラスの見分け方はありますか?

一般に水晶は冷たい、曇らないと言われますが、実際にはそのような事はございません。ガラスと同じ現象が水晶でも起こります。大きな違いは透明度のみですが、これもなかなか難しい部分がございます。お修理などでお預かりした際に、当社の方である程度の判別はいたします。

レンズ入り念珠は高級品ですか?

観光地のおみやげなどで、念珠の親玉に仏様のレンズが入った商品があります。これは当社でも生産していますが、原則的に高級品にはレンズを入れる事はありません。ただし、一部のお寺の売店では高級品にもレンズを入れる場合もあります。

親の形見の念珠の値打ちが解りません。どうすればいいでしょうか?

全国各地のデパートの催し、京都物産展に安田念珠店が出店していますので、ご持参の上ご相談下さい。

安い念珠でも御利益はあるのでしょうか?

材質によっていわれの有無はありますが、念珠そのものの持つ意味はすべて同じです。価格で差がつくようなことはありません。ただ、価値の高いお念珠は思い入れをもって使い継がれる傾向にありますので、そういった気持ちの面での違いはあるかも知れません。

お守りとして特にいい材料はありますか?

念珠は魔除け厄除け、また福を授かるお道具であると言われますが、昔から特に功徳があると伝えられている品があります。

(1)菩提樹…福無量なり(計り知れない福がある)
(2)水晶…千億倍の福(千億倍の福がある)
(3)珊瑚…百倍の福(百倍の福がある)

特に、上の三種が現代でも珍重されています。 また、お念珠は素材に関わらずそれ自体がお守りとしての意味を持ちますので、普段からバッグ等にしのばせて持ち歩かれても結構です。

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