般若心経と仏様の教え | 春は花

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般若心経と仏様の教え

一部地域では緊急事態宣言が解除されました。第二波が襲来しないように予防しながら生活を何とか平常に戻していければと願っています。
「外出自粛」という状況の中でインターネットを通じた法話を配信している寺院が多くあります。私が何度か法話を拝聴した経験がある真言宗須磨寺派須磨寺副住職の小池陽人(ようにん)和尚様が、ここ最近は毎日ウェブ法話をアップロードされておられます。5月に入ってからは「般若心経」について毎日少しずつ解説をして下さっています。
5月15日までの全9回に亘って般若心経を解説して下さっています。本文は266文字の短いお経で多くの宗派で読誦されます。内容については掲載した動画をご覧いただければ良いと思います。
私はお唱えする機会が結構多いですが、いろいろなお寺にお参りしてみると宗派によって少しずつ違うことがあります。


・タイトルについて
多くの宗派:「摩訶般若波羅蜜多心経」
真言宗:「佛説摩訶般若波羅蜜多心経」


・読み方について
「観自在菩薩 行深般若波羅蜜多」の部分
多くの宗派:「かんじざいぼさつ ぎょうじんはんにゃはらみた」
禅宗「かんじーざいぼーさー ぎょーじんはんにゃはらみた」
「呪即説呪曰」の部分
多くの宗派:「しゅうそくせつしゅうわつ」
禅宗「しゅーそくせーしゅーわつ」


ちょっとした違いなのですが、大勢の参拝者の方々と一緒に読誦する際に一人だけ違うと目立ちます。
般若心経だけでなく、光明真言でも少し違いがあります。


・光明真言
天台宗:「オン アボキャ ビロシャナ マカモダラ マニ ハンドマ ジンバラ ハラバリタヤ ウン」
真言宗:「オン アボキャ ベイロシャノウ マカボダラ マニ ハンドマ ジンバラ ハラバリタヤ ウン」


これは日本語へ導入した際に訳者に応じて生じる音の誤差の問題であると理解しています。意味は同じです。
宗派の違いによっていろいろと違いはありますが、だからといって説かれていることに大きな差があるとは思いません。
自分がこの世に生を享けたことに感謝する、そして親や隣人を大切にしましょう。
私はこれに尽きると思っています。仏様の御教えというのはそんなに難しくはないのです。いろいろなことを学びながらも、日々命や自然に感謝することを忘れてはならないなぁ、とウェブ法話を視聴しながら感じました。

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