念珠の形(総論・その1) | 春は花

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念珠の形(総論・その1)

これまでいろいろとお話をして参りましたが、今回からは「念珠(数珠)」の形についてお話を進めていこうと思います。
初回の今日は、総論として「念珠」についてのお話です。
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上の図は「数珠挍量きょうりょう功徳経」と呼ばれるものです。一般に「念珠功徳経」と呼ばれるお経を基にした図です。「念珠功徳経」は念珠を持って念仏や仏様のお名前を唱えることで功徳があることを説いたお経です。念仏を重んじる浄土真宗で特に重用されるお経です。その為、この図も浄土真宗の形のお念珠が描かれています。(このお経の詳しい解説は国立国会図書館デジタルコレクションにあります『数珠功徳経和解』(貝葉書院、1896年)をご覧ください。)
この図を見ると、念珠の珠には全て仏様が宿っておられることが分かります。
図の上下にある一番大きな2つの珠は親玉おやだまと呼ばれますが、ここには釈迦牟尼仏(お釈迦様)と地蔵菩薩(お地蔵様)が宿っておられます。そして、念珠本体の基点となる4つの珠を四天玉してんだまと呼びますが、ここには不動明王と愛染明王あいぜんみょおう善財童子ぜんざいどうじ善蜜童子ぜんみつどうじが宿っておられます。
この図を簡単に解釈すると、図の上がお釈迦様のお住まいになる極楽、そして図の下が地獄です。ですから、この図の地蔵菩薩の近くには「地獄」と書かれているのが分かります。
お地蔵様は「釈尊が入滅されてから、弥勒菩薩が下生して仏になるまでの間、無仏の世界に住して六道の衆生しゅじょうを教化・救済する菩薩」『広辞苑〔第6版〕』(岩波書店、2008年)ですから、地獄から魂を救ってくださるのです。
お念珠には宗派によって様々な形がありますが、基本的にはどの宗派であっても主玉にはお釈迦様が宿っておられます。皆さまがお使いのお念珠も、普段から身に付けて頂ければ、お釈迦様が皆様一人一人をお守り下さるのです。お念珠は「お守り」としての役目があると言えます。
次回は、「功徳」という面に焦点を当てて、総論の続きをお話ししたいと思います。

※このブログは、多くの方々に念珠、仏教、京都に関心を持って頂くことを目的として、週に1回程度の頻度で更新して参ります。

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