革堂~鹿で繋がる神と仏~ | 春は花

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革堂~鹿で繋がる神と仏~

弊社の北側の通り、六角通は西国18番札所の六角堂頂法寺から来ています。東側の寺町通を北上すると西国19番札所の革堂行願寺があります。札所を順番に廻っておられる方々は六角通を東へ進み、誓願寺様を拝して寺町通を北上される方が多いです。こう考えると弊社の存する「寺町六角」は西国18.5番というところでしょうか!?
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本日は革堂のご紹介です。
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私自身は西国巡礼を意識する遥か前、未だ中学生だった頃にこの革堂に立ち寄りました。自転車通学をしていた私は通学路の途中に在るお寺や神社によることがよくありました。街中に在るそれほど大きくないお寺ですが、街中の喧騒とは時空が違うように感じたのを覚えています。
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「革堂観音」と呼ばれる通り、観音様をご本尊とするお寺です。開山の行円上人が出家前に身ごもった鹿を射止めたところその傷口から仔鹿が産まれたのを見て発心し、仏門に入られたとの伝説があります。行円上人は自身が射止めたその母鹿の革を身に付けておられたため、「革堂」と呼ばれるようになったとのことです。
さて、革堂には七福神の寿老人(「寿老神」とも)が祀られています。寿老人は長寿の神様で、いつも牡鹿を連れておられます。鹿つながりで観音様と寿老人とが結び付くようでとても興味深く感じます。
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この寿老人像は桃山時代のもので、豊臣秀吉が安置したと伝わっています。その縁起を山田恵諦座主が記されたものがお堂の扁額に掲げてあります。
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京都の中心部は神様や仏様が多く居られる土地ですが、驚くほど身近にこうした立派な仏様や神様が佇んでおられることを再認識しました。
【革堂の御詠歌】
「花を見て いまは望みも 革堂の 庭の千草も 盛りなるらん」
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