5月になりました。暑い日が来たかと思えば、涼しい風を感じるような日も来て、春と夏を行き来する日々が続いています。
先日、NHKの「ブラタモリ」という番組を観ていましたところ、銀閣近辺を散歩されていました。この番組の特徴は地形や地層好きのタモリさんが解説をする専門家よりも先に答えを言ってしまうところです。地層好きの私も興味深く拝見していました。
銀閣の中で、足利義政公が生活空間とされていた「同仁斎」で、付書院の前の障子を開けるとそこが「自然の掛軸」のように見えるという解説がありました。自然を部屋の装いの一部として取り入れるという発想が非常によくわかるお話でした。
【建仁寺の付書院】
【建仁寺の格子窓】
これを「美しい」と感じるか否かは、各自の心次第です。それが良いとか悪いとかいう問題ではありません。
以前お話を致しました「『こころ』と『おこない』の往復」という考えを踏まえると、いろいろな物や景色を目にすることで、その鑑賞者の「こころ」が豊かになって行くのだと私は考えています。
連休中に各地に赴かれる方も多いと思います。自然を取り入れた日本の美しさを探してみるのも楽しみの1つかもしれません。そして皆様の「こころ」を豊かにして頂ければと思います。有意義な日々となることを願っております。
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