念珠の形(浄土真宗・その2) | 春は花

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念珠の形(浄土真宗・その2)

弊社のホームページにはいろいろなページがあります。このブログ「春は花」もその1つです。
不定期ではありますが、弊社社長がコラムを更新しております。一覧はこちらをご覧ください。その第7回に「地獄のそうべえ」というコラムを書いております。そのコラムの冒頭はこんな感じです。
ある小学生がいました。秋の学芸会で「地獄のそうべえ」という劇をクラスでやることになりました。その筋は、そうべえという曲芸師が綱渡りを失敗して地獄へ落ち、様々な試練の後、地獄から生還するというものです。小学生が演じるにふさわしいコミカルで微笑ましい劇です。
この劇をクラスでやるとなった時、担任の先生がクラスの生徒に「今度の劇は地獄を題材にしたものです。みんな来週までに地獄というものはどんな所か、お父さんお母さんそれから誰でもいいから知っている人に尋ねて調べて来なさい。」と言いました。 彼は家に帰って、誰に尋ねればいいだろうかと思案しました。そして、以前、キャンプでお世話になったお坊さんを思い出し、その人を尋ねました。数年ぶりの再会であったにもかかわらず、そのお坊さんは、彼のことをよく覚えていましたし、彼の地獄についての問いに実に親切に答えてくれました。
(中略)
帰り道、家へと向かう自分の足が速くなっているのに気が付きました。「地獄なんか実際にはないのだ」と思いながらも、「悪い事をしたら地獄で怖い目に遭うのか」と思わざるをえませんでした。家へ帰った彼は、お坊さんから聞いたままを興奮した面持ちで母親に話しました。「お母さん、地獄ってこんなに怖いところらしいよ」と。たった今、地獄を自分の目で見てきた様に話しました。
この話には続きがあります。この小学生は「何とか地獄に堕ちないようにしたい!」と強く思い、その方法を聞くためにその夜にお祖父さん(母方)に電話を掛けるのです。そして、「どうすれば地獄に堕ちないの?」と尋ねます。お祖父さんは「あなたのお家のお仏壇の前で『南無阿弥陀仏』と何度も唱えれば良いんですよ。」と答えてくれました。次の日、学校が終わってからお仏壇の前に行くと、お祖母さん(父方)が「南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏…………」と唱えていました。


この話、親鸞聖人の御教えを理解するために役に立ちます。親鸞聖人の御教えは要約すると「信じる心を持つ人は助かります」というものです。ここでいう「助かります」とは「極楽に行けます」と解釈しても差し支えないと思います。
【一般に多くの方が携えられる「略式念珠」】
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先週ご紹介した蓮如上人の『御文章』にもある通り、「信心(信じる心)」を持つ人は念珠を携えて念仏を唱えているのです。念珠には値段の高低はありますが、値段の高低に関わらず、いつも携えて頂くことが弊社の本望です
「ある小学生」の祖父母たち4人は今や泉下の客となってしまいました。皆、お念珠を携えて念仏を唱えていたので、今ごろ極楽へ行っていることでしょう。

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