唐招提寺 開山忌へお参り | 春は花

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唐招提寺 開山忌へお参り

今週は歴代祖師の御命日が続いた一週間でした。6月4日は日本天台宗の祖、伝教大師・最澄さまの御命日、6月5日は日本臨済宗の祖、千光国師・栄西さまの御命日、6月6日は日本に戒律の真を伝えた過海大師・鑑真大和上の御命日でした。
私は6月6日に唐招提寺へお参りしました。
鑑真大和上の遺徳をしのぶ舎利会では、唐招提寺の長老様と泉涌寺の長老様が向き合って問答をなさいます。泉涌寺の開山さまが月輪(がつりん)大師・俊芿(しゅんじょう)さまで、月輪大師様が日本に伝えた戒律が日本の二大律となってきたことの名残りです。唐招提寺の「南都律」と泉涌寺の「北京律」の2つが並立して、今日まで伝わっています。(西大寺の真言律宗については勉強不足でどう位置づけるのか分かりません。)
梵網経を式衆の方々と一緒にお唱えして、鑑真大和上にお焼香をしました。
律というと「あれをしてはいけない、これをしてはいけない」ということのように思いがちですし、お経にもそのように書いてあります。ただ現在、律を理解する時には「自律」という言葉が一番しっくりくるのだと思っています。まずは自分の中できちんとした基準を作り、その基準を守れるように努力する。これが在家の私たちの行える律なのだと思います。
戒律を伝えるために何度も難波しながら日本へ渡ってこられた鑑真大和上の精神力や胆力に思いを馳せたお参りでした。

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