お経を誦む | 春は花

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お経を誦む

お盆が過ぎました。皆様はお盆をどのように過ごされたでしょうか?地元に帰省された方、各地へ旅行された方、様々だと思います。

私は、お盆の時期に棚経にお越し下さる僧侶の方々の後ろで、一緒に誦経をしました。
弊社は以前ご紹介した通り、浄土宗西山深草派の総本山である誓願寺様の門前に店を構えております。ですから、浄土宗西山深草派のお寺様に普段から回向をお願いしております。そしてお盆の時期には、弊社に有縁の浄土宗(鎮西派)のお寺様、そして京都市内の臨済宗の僧堂の雲水(修行僧)の方々がお越しくださいます。
【私が回向の時に用いる経本】
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私は幼い頃、月詣りやお盆の棚経で弊社にお越しになるお寺様の後ろで、ずっと正座をして座っているだけでした。祖母が隣に座っており、正座を崩して良い雰囲気ではありませんでした。足が痺れ、「早くお経が終わらないかなぁ~。」と心の中で思っていました。
そんな私が大学生の頃、ある本山様の大きな法要に参列しました。そこでは在家の方々が大きな声で一心不乱にお経を唱えておられました。その光景を目にしてから、私は「お経を声に出して読むことが大切」だと考えるようになりました。
お寺様と一緒にお経を唱えていると、それまでは単なる「音」でしかなかったお経にいろいろと種類があり、それぞれに意味があることが分かってきました。何より、お寺様がどういったお経を誦んで下さっているのかを知ることができ、お仏壇への回向を行う意味が私の中で理解できるようになりました。
「門前の小僧習わぬ経を読む」ということわざがありますが、このことわざを誦経する時にいつも頭に思い浮かべてしまいます。


お念珠を片手に経本を持って誦経をする。皆さんも機会があれば実践されるとお経が単なる「音」ではなくなり、案外気持ちが良いものだと感じられるかもしれません。

安田念珠店

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