日本におけるクリスマス | 春は花

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日本におけるクリスマス

今週末はクリスマスです。クリスマスはキリスト教においてメシア(救世主)であるイエスが降誕(誕生)した日です。クリスマス(Christmas)という単語も分解すると「キリストの〔Christ〕」と「ミサ〔Mass〕(宗教儀式)」という意味の言葉となります。イエスの降誕が最初のミサで、レオナルド・ダ・ヴィンチの『最後の晩餐』で有名な「最後の晩餐」もミサの1つです。
日本では、松任谷由実さんの『恋人がサンタクロース』の影響が大きく、「クリスマス=恋人と過ごす日」という観念が定着しています。本来の意味と現実とが少し離れたものとなっているように思いがちですが、私は日本におけるクリスマスの意味合いの変化は実は共通点があるように考えています。

“恋人がサンタクロース” – 松任谷由実

キリスト教を信仰していない人にとって、イエスは歴史上の人物であり、信仰の対象ではありませんよね。もちろん会ったこともないです(笑)し、感情移入できる対象でもありません。だからこそ、日本におけるクリスマスでは、一番身近な「恋人」を大切にすることに重きを置いているのではないでしょうか?この「恋人」という部分を身近な人、例えば「親」や「家族」に置き換えても差し支えありません。「隣人愛」を説くキリスト教の教えを、最も身近な「恋人」に実践する。日本でのクリスマスは、実はキリスト教の教えを忠実に守っているのかもしれません。(「隣人愛」とは「神様があなたを愛しているのだから、あなたも同じように隣の人を愛しなさい」という意味です。)
日本でのクリスマスは、日本社会で長年培われてきた「孝行」や「思いやり」という考え方によって日本に適した形に変容したのかもしれません。

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