数珠の安田念珠店オフィシャルサイト TOP > 念珠の話 > 第6話 天台宗と真言宗の念珠
天台型は、片側に二十一個の房玉が入り、反対側には房玉が入らない形のことをいい、真言型は片側に十一個、反対側には十個の房玉それぞれに入る形のことをいいます。
天台宗では、この形のものは荘厳念珠しか用いませんが、真言宗では荘厳用、普段用、ほぼ全てこの形の念珠を用います。
一方天台宗では、通常は独特の平たい玉を繋いだ片房の平玉念珠を用います。球形以外の玉を用いるのは天台宗以外の宗派では見られません。
何故平玉を使うのかというと、念珠を擦り合わせた時に出る音が丸玉の時より大きく、この擦り音を重視するからです。
比叡山を巡る行をする回峰行者が持つ幅五分五厘(約16.5mm)の大玉の念珠が擦られるときに出る音は非常に大きなものです。山の峰、峰を巡りながら、「我はここにあり」とその存在をアピールするのでしょうか。念珠の形は、その宗派の教えや考え方によって大きく変わってくるということを示しています。
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