春は花 | 念珠のこと、仏教のこと、京都のこと | Page 12

安田念珠店 オフィシャルサイト

春は花

「足下(あしもと)を見つめ直す」

看脚下(図解)看脚下

 弊社の本店営業部の玄関には右のような表札が掛かっています。

 ごうして下さった方(字を書いて下さった方)は、妙心寺の管長を務めておられた松山まつやまばんみつ老大師ろうたいし様(室号:ずいうんけん(1908年-1990年)です。「看脚下」はそのまま漢語読みで「カンキャッカ」と読むこともありますが、読み下して「脚下をよ」とも読みます。禅宗のお寺などでこの「看脚下」や「脚下照顧きゃっかしょうこ」もしくは「照顧脚下」という言葉を目にされた方も多いかもしれません。「看脚下」は、禅の教えとして深い意味がある言葉ですが、我々は「履物を揃えましょう。」という標語的な意味合いを持って用いさせていただいております。

 では、なぜ弊社が「履物を揃えましょう。」と書いた表札を玄関に掛けていないのでしょうか。「履物を揃えましょう。」と書いた表札の方が分かり易いですよね。

 この「看脚下」という言葉には、「履物を揃えましょう。」という標語的な意味合いだけでなく、「自己の足下を見つめ直しましょう。」という意味合いもあります。何事も基礎・基本・基盤が大切であるということを教えてくれているのです。

念珠は祈りの道具です。人の心と深く関わる商品です。利益ばかりを追求し、念珠が祈りの道具であるという基本を忘れてしまってはいけない。こうした大切なことを忘れないために、弊社では日々「看脚下」を目にしております。

神様?仏様?

椎名林檎さんの歌に『神様、仏様』という楽曲があります。
(詳細は「椎名林檎チャンネル」:https://www.youtube.com/watch?v=42W8bxW14sU

SheenaRingoVEVO

椎名林檎 – 神様、仏様

歌詞の意味を考えると、とても難しいです。「繰り返される諸行無常」や「南無阿弥陀仏!」といった仏教的な言葉もあり、「幽霊の正体見たり」などの神道的な言葉もあります。

難しいですね。。。。。

ただ、この歌詞から日本における仏教と神道の関わりが見えてくるように思います。楽曲のタイトルにある通り「神様、仏様」は並び列せられる存在なのです。「並び列せられる」と書きましたが、つまり日本では「神様」と「仏様」は共存しているんですね。これは「神仏(しんぶつ)習合(しゅうごう)」という言葉で説明される、江戸時代までの仏教と神道との関わりの名残りなのです。

そういえば、ことわざにも「困った時の神頼み」というものもあれば、「仏の顔も三度まで」というものもあります。日本人は神様にも仏様にも親しんできたのですね。

神様にも仏様にも共通しているのは「祈り」という行為です。私たちの取り扱う「念珠」という商品は祈りと共にある商品です。

日本人と祈り。この関わりを考えつつ、私たちは皆様に素敵なぬくもりをお届けすることを目指しております。

椎名林檎さんの『神様、仏様』。今回は、この楽曲を手掛かりに「祈り」について考えてみました。

※このブログは、多くの方々に念珠、仏教、京都に関心を持って頂くことを目的として、週に1回程度の頻度で更新して参ります。

安田念珠店

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