大阪府北部を中心に昨日、大きな地震がありました。皆様、ご無事でしょうか?被害に遭われた方、電車に閉じ込められた方、大変だったと予想致します。何よりも皆様の御平安をお祈り申し上げます。
昨日は18日。観音様の縁日でした。お釈迦様の説法のご様子を「獅子吼(ししく)」と言います。獅子が吼えるように、大衆を恐れることなく説法する様子からこうした形容詞が生まれたそうです。大雨が降ったり、雷が落ちたり、それから地震が起きたりすると、昔から天地が仏さまに代わって何か訴えていると考えられてきました。昨日は、何を訴えておられたのでしょうか?
私は6月に入ってから、西国三十三観音霊場を巡っています。廻り始めると、ドンドンと廻らなければ気が済まない性分なので、色々な用事に併せて、早目に自宅を出立して各札所をお参りするようにしています。今週はその模様を2回に分けてご紹介します。
先週訪れたのは、中山寺です。阪急電鉄の中山観音駅から歩いてすぐの場所にあります。
【寺碑】

【山門から本堂を臨む】

【本堂】

【五重塔】

【本堂&五重塔】

【大願塔】

駅から歩いてすぐの場所にあり、エスカレーターやエレベーターが各所に付いていますので、どんな方でもお参りができる寺院だと感じました。というのも、中山寺のご本尊である十一面観音様は「安産・子授けの観音様」として有名ですので、妊婦さんや乳母車を押した方が多く参拝されるからなのです。豊臣秀吉が中山寺の観音様に祈願をして、豊臣秀頼が生まれたとの言い伝えがあります。
次にお参りしたのが勝尾寺です。こちらは阪急の北千里駅からバスで移動しました。
【前景】

【本堂】

【多宝塔】

勝尾寺は名前の通り、「勝ち運のお寺」ですので、スポーツ選手など勝負事に携わる方のお参りが多くあります。
まさに山の中のお寺ですので、自然が豊かな場所でした。
このお寺の奥の「二階堂」というお堂で、浄土宗の開祖の法然上人は浄土宗の開宗の戒を得たと言われています。駅からバスでお参りするだけで「大変だ」と思ってしまった私は、ここまで(恐らく)歩いて来られた法然上人を思い、自分の恵まれた境遇と法然上人のご苦労を予想しました。歴史に名を残す方は、我慢強く精進されるのだと思って、自分自身も頑張らねばと思いました。
お参りすると、お寺に応じた参拝者の特色をみることができます。安産・子授けの観音様はお参りに行きやすく、勝ち運の観音様は山の中へ苦労してお参りに行かねばなりません。得たいご利益に応じてお寺も立地しているように感じました。
次回は若狭国から播磨国へのお参りをご紹介致します。
カテゴリ :