時事 | 春は花

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Category Archives: 時事

気を保つために

我が家はテレビがかなり好きな家です。私も同世代に比べるとテレビを観る方だとは思いますが、誰かが観ている番組をちらっと観る程度です。何か番組をじっくり観るというわけではなく、CMを結構観ている方だと思います。
9月23日に秋の彼岸会法要へ私は菩提寺に行きました。法要の後、ご住職様がお説教をされたのですが、昨今の「煽り運転」に絡めてお話をされました。「煽り運転」は危険ではありますが、テレビの通信販売で「限定○○個」と言ったり、「今だけ半額」と言ったりすることも人を急き立てる「煽り」の一種ではないか、と。また日韓関係もお互いの「煽り」があったのではないか、と。考えてみれば深い洞察だと思いました。
「煽り」をしてしまうのはやはり心の病なのだと思います。煽り運転などの身近で起こり得る例だけでなく、外交関係などでも気持ちの行き違いというのはあるのだなぁ、と感じました。お説教は「難しいかもしれませんが、心を落ち着かせるためにお念仏をお唱えしましょう」と締めくくられました。浄土宗のお寺なので話のオチは教義に沿ったものでした。
そこで、最初の話題です。昨日テレビでCMをちらっと観て、ビッケブランカさんの『Ca Va?』という曲を耳にしました。『Ca Va?』とはフランス語で「元気?」という意味です。
飛行機で自分のオレンジジュースが可哀想にかかってしまった男性が、自分の身の不運を気にせずこの曲を聴いています。
個人的な意見ですが、いい曲ですよね。気を病むこと(=病気)なく、平常の心、つまり”元”の状態の”気”を保つ(=元気)ことが体現されているCMだと思いました。
煽り運転などが問題となる社会が急き立っている状態を少しでも解決するのは、お念仏も良いですし、こうした現代の曲を聴くことも大事なのだと思いました。

赤山禅院へちま加持

本日9月13日は本年の仲秋の名月の日です。
節句もいろいろありますが、奇数の重なる日、つまり割り切れない日は気(パワー)が強いと考えられ、様々な節句があります。


1月1日:元日
1月7日:人日じんじつ の節句/七草
3月3日:上巳じょうし の節句/桃の節句
5月5日:端午の節句/菖蒲の節句
7月7日:七夕しちせき の節句/笹の節供
9月9日:重陽ちょうよう の節句/菊の節句


こうした節句を経て、季節が移り替わると考えられてきたのです。結構面白い考えだと思います。ちなみに節分(2月3日)は2月4日から新節(新年)が始まるので、その前日で2月3日です。2月4日は2も4も偶数ですので、気(パワー)が一番弱いためにこの日になったのだと考えられます。(2月2日にすると、前日が2月1日となり、御朔日[月の始まりの日]を大事にする考えとそぐわない為、2月3日が節分になったのではないかと思います。勿論、太陽の位置を基準に考えられていたので、数字だけが大切なわけではないのでしょう。)
さて、本年は本日9月13日が仲秋の名月でしたので、その日に併せて赤山禅院でへちま加持が行われました。へちま加持とは「ぜんそく封じ」といわれるものです。医学では治癒できない病気を比叡山の大阿闍梨様のお加持によって「気を整える」効用があるのと考えられています。
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私は今年初めて参列しましたが、平日にもかかわらず多くの参拝者が居られました。
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頂戴したへちまを土に埋めて、21日間毎日お参りすると1年間無病息災に過ごせるとのことです。
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「病は気から」と言いますが、病気の方々が大阿闍梨様のお加持を受けて、気を整えることで病から回復するというのは、科学的にはどうなのかは分かりませんが、首肯できることだと感じました。何事もマイナス思考で考えるとどんどんと悪い方向へ行ってしまいますが、プラス思考で考えるためにお加持でパワーを頂戴することは大切なことだと感じました。

目に見えぬ物への感謝

お盆が近づいてきました。
弊社には幼いお子さんを育てながら勤務してくれている社員がおります。その内の1人のお子さんがディズニーの『美女と野獣』のヒロインのベルが大好きだという話を聞きました。私も嘗てアニメ版の『美女と野獣』を観た経験がありますが、記憶が曖昧でしたので、2017年に実写化された映画を観てみました。
お話の要旨は、「容姿にかかわらず”美しい”心を持つことの大切さ」を説いているものでした。確かに人は目に見える物事で判断してしまいます。それが至極当然な姿だと思います。しかし、それではいけない、ということを訴えかけている映画でした。
この映画を観て、現代の我々は目に見える物に囚われすぎていて、目に見えない物への感謝を忘れてしまっているのだということを感じました。目に見えない物とはすなわち「列祖への感謝」であります。今私たちが生きているのはご先祖樣方が居られたからこそなのです。勿論直接会ったことのないご先祖様は沢山居られますが、それでもそういったご先祖樣方への感謝を忘れてはならない、と感じます。
お盆を目前にして「目に見えぬ物の大切さ」を痛感した映画鑑賞となりました。

天台修験道採燈大護摩供

五月なのにかなり暑いです。皆様、体調はいかがでしょうか?
先週末、私は比叡山延暦寺の根本中堂前で行われた天台修験道採燈大護摩供に参列しました。
【護摩供前の様子】
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【護摩供の様子】
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【延暦寺公式Twitterの投稿】
護摩供養の前には東塔の諸堂を拝礼して廻りました。三名の大阿闍梨様、そして山伏の方々とご一緒に比叡山延暦寺の諸堂を廻るというのはかなりありがたいことです。
護摩供の後、護摩壇のヒバの葉を頂戴いたしました。入り口に吊るすと魔を退散してくれるとのことです。
【ヒバの葉】
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昔から続けられている行事なのだと思いますが、今年初めて参列して、こうした儀式を続けることの大変さやありがたさを感じました。伝教大師様が「法灯の光を伝えよ」と仰った通り、千二百年を超えてもこうした教えは続いているのだなぁ、と感じました。

青紅葉

春爛漫ですね。こういうほのぼのとした季節は気持ちが上向いてとてもいい気持ちになります。
春と言えば桜が有名ですが、こういう季節に紅葉を愛でるのが個人的には好きです。
春紅葉
これからの1週間は近代日本においてはじめてのご譲位による御代替わりがあります。実はすさまじい歴史の1ページをリアルタイムで目にすることができるのだと歴史を学ぶ者としては感じます。
そして、スポットライトを浴びて注目される人々以外にも多くの人々が支えているのだということ、そして次世代を担う人々は今この瞬間もじっくりと成長を続けているのだということを春の紅葉を見て感じました。
10連休も楽しみですが、「歴史の証人になる」ような気持ちでこの1週間を過ごしてみたいと思います。良い休暇をお過ごしください。

お焚き上げ~一年の御礼を込めて~

もう3月です。時がたつのが早いですね。
弊社では祈祷札やお守りをいろいろな寺社様から頂戴致します。お札などは玄関の高い位置に掲げてお祀りしております。そうしたお札は立春から節分までの1年間で頂戴したものを次の年になるとお焚き上げして頂きます。
今週月曜日の2月25日に京都の東に在る黒谷の金戒光明寺で「浄焚式(じょうぼんしき)」が行われました。そちらに私も伺いました。
【山門】
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こちらでは、御札やお守りだけではなく古いお仏壇などの大きな物もお焚き上げされておられます。
【お焚き上げの様子】
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お守りやお札など、ごみ箱にポイとは捨てられない物を供養して頂くのは大変ありがたいことだと思います。勿論、こういうものは気持ちの問題なので、ごみ箱にポイと捨てられる方も居られるとは思います。ただ、いろいろな神仏の念が入ったお札やお守り等をきちんと供養して頂くことは重要なことだと私は考えています。
昨年一年の無事の御礼も込めて、今週は浄焚式のご紹介をさせていただきます。

春は花

新年あけましておめでとうございます。本ブログ共々、安田念珠店を変わらずご愛顧ください。
さて、昨年末に弊社に有縁の方から、山形の啓翁桜(けいおうざくら)を頂戴いたしました。平成最後の天皇誕生日に頂戴した際には芽がついた状態でしたが、そこから年越しに向けての約1週間かけて、内助の功がありお正月に合わせて花が咲きました。
2019年頭桜
桜と言えば4月の入学シーズンを連想しますが、お正月に合わせて咲く桜も良いものです。弊社本店では入り口で桜が出迎えてくれます。本年は何か上手くいきそうだなという気持ちを抱いて新年を迎えることができました。
「目のお正月」を皆様に楽しんでいただきながら本年最初の投稿にしたいと思います。

宗教と行動規範

先週は雨がひどく、大きな被害が出た地域もあります。まずもって、皆さまの御平安をお祈り申し上げます。
先週の大雨の中、大きなニュースがありました。オウム真理教関連の7人の死刑囚の刑が執行されたニュースです。今回はすこしこの問題に付いて考えてみたいと思います。
死刑制度の問題はいろいろな方面から議論されています。今回考えるのは、「宗教のありかた」についてです。仏教でもキリスト教でも、日本において言えば新宗派を形成する際など、その教団が「新興勢力」である場合には規制や迫害されてきた歴史があります。時には暴力を用いたこともありました。ネロ皇帝のキリスト教迫害や日蓮上人の佐渡流刑などはその例として考えられます。人が生きていれば必ず悩みがあり、その悩みを少しでも解決したいと思って宗教が存在するのだと私は考えています。
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皆の容姿が異なるように、皆の考え方は異なります。それで良いのです。ですから宗教にもいろいろな考え方があって良いと思います。ただ、自分が信奉する宗教が、冷静に考えるとおかしなことをしようとしている場面に遭遇した時に「それはおかしい」と言える在り方をもつことがどれだけ大切で、またどれだけ大変なことなのかを一連の事件を振り返ると感じます。
弊社は皆様の信じる心に寄り添ったお念珠という商品を扱っております。皆様の信じる心が無ければ、弊社は存在しません。宗教は必要なものだと考えますし、どんな世界になっても無くなってはならないものだと思います。しかし、その「信心」の発露の方向が我々の生活する社会を脅かすものであってはいけません。
宗教というよりも、日本人が古来から培ってきた「親孝行をしましょう」とか「礼儀を大切にしましょう」といった考え方を根本にもった上で行動することが大切なのだと思います。
「忠孝」の精神を持って、そして「忠ならんと欲すれば孝ならず 孝ならんと欲すれば忠ならず」という相克の中で思い悩むのが生きている証拠であり、行動の規範となるものではないのか、と私は考えています。
雑駁な感想ですが、今週は「宗教」についての所見の呈出を致しました。

「こころ」を豊かに

5月になりました。暑い日が来たかと思えば、涼しい風を感じるような日も来て、春と夏を行き来する日々が続いています。


先日、NHKの「ブラタモリ」という番組を観ていましたところ、銀閣近辺を散歩されていました。この番組の特徴は地形や地層好きのタモリさんが解説をする専門家よりも先に答えを言ってしまうところです。地層好きの私も興味深く拝見していました。
銀閣の中で、足利義政公が生活空間とされていた「同仁斎」で、付書院の前の障子を開けるとそこが「自然の掛軸」のように見えるという解説がありました。自然を部屋の装いの一部として取り入れるという発想が非常によくわかるお話でした。
【建仁寺の付書院】
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【建仁寺の格子窓】
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これを「美しい」と感じるか否かは、各自の心次第です。それが良いとか悪いとかいう問題ではありません。
以前お話を致しました「『こころ』と『おこない』の往復」という考えを踏まえると、いろいろな物や景色を目にすることで、その鑑賞者の「こころ」が豊かになって行くのだと私は考えています。
連休中に各地に赴かれる方も多いと思います。自然を取り入れた日本の美しさを探してみるのも楽しみの1つかもしれません。そして皆様の「こころ」を豊かにして頂ければと思います。有意義な日々となることを願っております。

”外”に伝える

先日、アメリカからやって来た友人と話していて、日本の文化などを説明するのに苦労しました。「佗とは何か?」などと聞かれて、『山上宗二記』や武野紹鷗の『佗の文』のお話をしましたが、よくわかってはもらえませんでした。私の語学的な問題もあったでしょうが、日本語であっても十分に説明できるのか分かりません。
京都には外国人観光客の方が多くお越しになります。日本にお越しになる方は、それだけで日本に興味を持っておられることが分かります。「日本らしさを求めて京都を散策されているのだろうなぁ。」と傍から眺めて感じております。
そんな中、最近では外国人向けの茶道体験の教室が多く存在しているようです。私も1度だけ顔を出したことがありますが、日本人よりも外国の方々の方が相当「日本らしさ」を体現しておられるように感じました。
こうした需要の高まりからか、外国人向けの茶道英会話文集が出版されました。見開きの右側には日本語、左側には英語といった体裁になっています。会話文なので、読み易く、茶室へ実際に行ったような感覚になる本でした。
枯山水
日本に関しての注目が高まっている中で、私たち日本人が「日本」について十分に理解し発信できる能力を身に付けていくことが重要なことなのだと感じた1週間でした。

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外国人に茶道を伝える英会話例文集

著者:高橋絹子・新崎隆子 
出版社:淡交社
発売日: 2018/03/10
メディア: 単行本(ソフトカバー)
参考URL:外国人に茶道を伝える英会話例文集
(淡交社)

 

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