
毎日、良い日だなぁ。

超サイヤ人3――孫悟空変身
しかし、不思議なことに京都の寺院には多くの人々が観光に訪れています。例えば、清水寺。ほとんどの方は清水寺をご存知だと思います。ですが、「清水寺のご本尊様は?」という問いに答えられる方は少ないように思います。(清水寺のご本尊様は千手観音様です。)
日本では多くの人々が仏教を熱心に信仰しているわけではないようです。これは今も昔も違いはないように思います。
それではどうして多くの家庭が「檀家」として今も特定の寺院の信徒とされているのでしょう?
不思議ですよね。
私の考えですが、この「檀家制度」は徳川幕府による戸籍制度だったのではないでしょうか?
キリスト教を禁止し、「踏み絵」を行った徳川幕府は、キリスト教の禁止と人口把握の為に仏教を利用した、と私は考えています。そう考えれば、徳川幕府が倒れ、公的な戸籍制度が確立された現代では、「寺院消滅」という流れは自然なものなのかもしれません。
ただ、1000年以上もの間、この日本に根付いてきた仏教を知ることは、日本について知ることに通じると私は考えています。
仏教と日本、歴史をみると信仰という側面だけでは説明できない関係性を見出だせます。
寺院消滅――失われる「地方」と「宗教」
著者:鵜飼秀徳
出版社:日経BP社
発売日: 2015/05/25
メディア: 単行本(ソフトカバー)
参考URL:http://bpstore.nikkeibp.co.jp/item/books/240960.html
(日経BP書店)
皆さんは最近の連絡方法でLINEを使っていませんか?メッセージも送れるし、無料通話もできる。なんて便利なのでしょうか。
LINEの特徴の1つが「スタンプ」です。ムーン・ジェームズなどのLINEキャラクターのスタンプはもちろん、ディズニーやドラえもんなど様々なキャラクターのスタンプがあります。そのスタンプの中にいろいろなキャラクターが「なーむー」と言って手を合わせているものがあるのをご存知ですか。
これってどういう時に使うのでしょうか?
「なーむー」とは漢字に直すと「南無」です。「南無阿弥陀仏」や「南無妙法蓮華経」などのお題目を皆さんもどこかで一度は耳にしたことがあると思います。「南無」は「絶対的に信仰します。」という意味です。インドから伝わった「ナマス」という音に中国で漢字が充てられたそうです。ちなみにこの「ナマス」、インドでの挨拶「ナマステ」の一部だそうですよ!
では、「南無」はなぜ「南」という字を使っているのでしょうか?昔、中国では羅針盤は南を基点としていました。今でも「指南書」などと使うところにその名残があります。地図も南が上だったのです。というのも、中国から北方は寒いですし、暖かい南に行く機会が多かったからではないでしょうか。つまり、「南無」とは「道標が無い」ということなのです。
「南無」という言葉は実は奥の深い言葉なのです。こうやって調べてみるとLINEのスタンプも考えて使わないといけなくなりますね!?
弊社の本店営業部の玄関には右のような表札が掛かっています。
揮毫して下さった方(字を書いて下さった方)は、妙心寺の管長を務めておられた松山萬密老大師様(室号:瑞雲軒)(1908年-1990年)です。「看脚下」はそのまま漢語読みで「カンキャッカ」と読むこともありますが、読み下して「脚下を看よ」とも読みます。禅宗のお寺などでこの「看脚下」や「脚下照顧」もしくは「照顧脚下」という言葉を目にされた方も多いかもしれません。「看脚下」は、禅の教えとして深い意味がある言葉ですが、我々は「履物を揃えましょう。」という標語的な意味合いを持って用いさせていただいております。
では、なぜ弊社が「履物を揃えましょう。」と書いた表札を玄関に掛けていないのでしょうか。「履物を揃えましょう。」と書いた表札の方が分かり易いですよね。
この「看脚下」という言葉には、「履物を揃えましょう。」という標語的な意味合いだけでなく、「自己の足下を見つめ直しましょう。」という意味合いもあります。何事も基礎・基本・基盤が大切であるということを教えてくれているのです。
念珠は祈りの道具です。人の心と深く関わる商品です。利益ばかりを追求し、念珠が祈りの道具であるという基本を忘れてしまってはいけない。こうした大切なことを忘れないために、弊社では日々「看脚下」を目にしております。
SheenaRingoVEVO
椎名林檎 – 神様、仏様
歌詞の意味を考えると、とても難しいです。「繰り返される諸行無常」や「南無阿弥陀仏!」といった仏教的な言葉もあり、「幽霊の正体見たり」などの神道的な言葉もあります。
難しいですね。。。。。
ただ、この歌詞から日本における仏教と神道の関わりが見えてくるように思います。楽曲のタイトルにある通り「神様、仏様」は並び列せられる存在なのです。「並び列せられる」と書きましたが、つまり日本では「神様」と「仏様」は共存しているんですね。これは「神仏(しんぶつ)習合(しゅうごう)」という言葉で説明される、江戸時代までの仏教と神道との関わりの名残りなのです。
そういえば、ことわざにも「困った時の神頼み」というものもあれば、「仏の顔も三度まで」というものもあります。日本人は神様にも仏様にも親しんできたのですね。
神様にも仏様にも共通しているのは「祈り」という行為です。私たちの取り扱う「念珠」という商品は祈りと共にある商品です。
日本人と祈り。この関わりを考えつつ、私たちは皆様に素敵なぬくもりをお届けすることを目指しております。
椎名林檎さんの『神様、仏様』。今回は、この楽曲を手掛かりに「祈り」について考えてみました。
※このブログは、多くの方々に念珠、仏教、京都に関心を持って頂くことを目的として、週に1回程度の頻度で更新して参ります。
安田念珠店
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