目黒不動参拝 | 春は花

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目黒不動参拝

物の見え方というのは感情に左右されてしまうと感じています。昨年、西国巡礼の最中で舞鶴の松尾寺を参拝した際に、馬頭観音様を初めて拝して、凄まじい衝撃を受けました。観音様と言えば大変に優しい表情をされているイメージが強く、「慈母観音」に代表されるように微笑んでいる表情が多く見られます。それに対し、馬頭観音様は忿怒の表情で、「観音様にもいろんな表情があるなぁ。」と感じたのを覚えています。
馬頭観音様を拝してから、不動明王様に対する見方が変わりました。不動明王様に対して、私はどちらかと言えば怖い印象を持っていましたが、忿怒の表情というのは「魔を退散させ、煩悩や悪縁を断ち切る」ためなのだと知って、「怖い」という感情から「ありがたい」と思うようになりました。


さてさて、先立って東京に赴いた際に、少し時間があったので目黒不動にお参りしました。
目黒不動
正式には「泰叡山瀧泉寺(たいえいさんりゅうせんじ)」と言います。地名になっていることからもお分かりの通り、巨大な堂宇を誇る大寺院です。
最近の私の関心は、目黒不動を含めた五色不動(目白・目黒・目赤・目青・目黄)の配置、そして寛永寺と輪王寺、江戸城を含めた配置がどういった思想に基づいていたのか、というものです。恐らく易学や陰陽五行思想に関連しているとは予想できますが、江戸から「魔を退散させる」という徳川家康の思いが込められているように感じています。
不動明王様は、何か願い事を叶えてくれるというよりも「無魔に(難無く)過ごせる」ように護って下さる仏様なのだと目黒不動をお参りして感じました。雑感ですが、今週はこんなところです。

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