戸津説法拝聴 | 春は花

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戸津説法拝聴

9月に入りました。まだまだ暑いですね。
8月には様々な行事がありました。お盆がその代表です。天台宗では毎年8月21日から25日に掛けて琵琶湖畔の東南寺(とうなんじ)というお寺で戸津説法(とづせっぽう)という法華経を高僧が説く会が開かれています。(今年の様子はこちらをご覧ください。)
私も1日だけですが、説法を拝聴しに参りました。毎年同じ法華経を解説するわけですから、毎年同じ内容になりそうなものですが、実際にはそうではありません。説法師が毎年異なりますので、説法師を務められる高僧の方の体験に基づいた法華経の解説がなされます。
私は2014年から毎年、最低1日は説法を拝聴しにお参りしています。法華経の同じ部分の解説を聞くこともよくありますが、説法師によって捉え方や語り方がそれぞれ異なりますので、いつも新たな発見があります。
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今年の説法師は延暦寺学園の学園長でもあられる佐々木光澄大僧正様が務められました。今回私が拝聴したお話は「観普賢経」についてでした。法華経は「懺悔の経」とも呼ばれますが、その中でも「観普賢経」は「懺悔」について詳しく説かれたお経です。
「観普賢経」は、お釈迦様が「後三か月で入滅する」というところから始まります。そして「懺悔」に話は移ります。お釈迦様は一般の信者のための5つの懺悔をお話しくださいます。
一.正しく三宝(仏、法、僧)を帰依し、供養礼拝する。
二.父母、師長を孝養する。
三.社会の平安を乱さない。
四.殺生を自分がしない。そして他人にさせない。
五.因果応報を信じ、仏の道を信じ、仏は滅ぶことがないことを知る。
この5つ、守ろうと思うと大変難しいです。私はお肉やお魚を食べていますから、まず「四」は守れていません。「二」も、仮に親孝行をしていたとしても、年長者や目上の人にきちんと礼節を以て接しているだろうか、と自分自身を疑うこともあります。
こう考えると、「守れない戒めは意味がないのではないか!?」と思うのです。しかし、今回の説法を拝聴すると、佐々木大僧正様も正直にご自身も守れていない旨を吐露され、それでも「あぁ、また守れていない。いけないなぁ。」と反省(懺悔)する”その気持ち”が大切なのだ、と説かれていました。「反省の気持ちを持つことが大切」というお話を聞いて、私は仏教でよく出てくる「戒め」のお話に対して納得することができました。「絶対に守らなければならない」と思ってしまうと窮屈になってしまうので、倫理的にしてはならない行為でなければ、「また守れていない。いけないなぁ。」と反省する気持ちを毎度持って、少しでも自らの行為を改善していくことが大切なのだと解釈しました。
戒めを知り、自分自身の行動を少しでも改善する行為が人の「成長」であり、それを「観普賢経」の中で「懺悔」を通して説かれているのだと、今回の戸津説法を拝聴して、発見できました。
法華経は大部であり、自分自身でもいろいろな文献を読むことで少しずつ学んでいますが、やはり高僧のお話を聞くと、分からなかったことが晴れるような感覚を覚えて、とても良いものだと感じました。

※このブログは、多くの方々に念珠、仏教、京都に関心を持って頂くことを目的として、週に1回程度の頻度で更新して参ります。

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