念珠の素材は何が良いのか? | 春は花

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念珠の素材は何が良いのか?

念珠は一般的に「数珠」と言われます。というのは、マントラといわれる呪文をどれだけ唱えたかを把握するのが念珠の起源だから、だと考えられています。「呪文」というと魔法使いをイメージしてしまいます(笑)が、一番分かりやすい「呪文」が念仏です。
弊社は誓願寺というお寺の門前に位置しております。誓願寺は浄土宗西山深草派の総本山です。
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浄土宗は以下の4派に大きく分かれています。
○鎮西派(一般的に「浄土宗」と呼ばれます。)
→総本山:知恩院
○西山派
・浄土宗西山禅林派
→総本山:永観堂 禅林寺
・西山浄土宗
→総本山:粟生光明寺
・浄土宗西山深草派
→総本山:誓願寺
現在は4派に分かれていますが、そのすべては法然上人の教えから始まった宗派です。
法然上人には沢山の著作がありますが、私が一番読みやすかったのは『一百四十五箇条問答』という著作です。これは一問一答形式で法然上人が質問にお答えくださっているものです。
145の問答の中で「数珠」に関する問答が3つあります。そのうちの1つをご紹介します。
一三七
【原文】
一つ、数珠には桜、栗忌むと申し候はいかに。
答ふ、さる事候はず。
【現代語訳】
「数珠に桜や栗を使うのは縁起が良くないということはどうでしょうか?」
「お答えします。そのようなことはございません。」
桜の木や栗の実が具体例として挙げられています。諸説ありますが、桜はパッと咲いてパッと散るので、栗はお寺の「庫裏」と発音が同じなので縁起が悪いと考えられたそうです。私はこの問答から次のことを解釈しました。すなわち、高貴なものを身につけることが大切なのではなく、身近なものでも良いから只管に念仏を唱えることが大切なのだ、ということです。
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弊社でも桜の木を素材とした念珠を扱っております。上の画像の念珠が桜の材を使った念珠です。使い続けると味が出る良い念珠です。

法然上人は阿弥陀経を漢音、呉音、訓読の3通りで毎日唱えられたそうです。凄まじいことですよね。
これだけ阿弥陀経を唱えられた法然上人が「只管に念仏を唱えなさい」と説かれるのですから、念仏には凄い力がありそうな気がします。
身近なものと共に念仏を唱える。念珠は特別なものではなく、身近なものなのだという感覚をお持ち下さると、弊社としては大変嬉しく思います。

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一百四十五箇条問答――法然が教えるはじめての仏教

著者:法然 
訳・解説:石上善應 
出版社:筑摩書房
発売日: 2017/07/10
メディア: 文庫本
参考URL:http://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480098061/
(筑摩書房)

 

※このブログは、多くの方々に念珠、仏教、京都に関心を持って頂くことを目的として、週に1回程度の頻度で更新して参ります。

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