念珠に表出する”もの” | 春は花

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念珠に表出する”もの”

5月も3分の1が過ぎました。少し更新が滞っており、申し訳ありませんでした。
ゴールデンウィークを皆さんはどのように過ごされたでしょうか?私は専ら自宅に居りました。一生懸命勉強をしていました、、、と言いたいところですが、少しアニメ鑑賞をしていました(笑)
観ていたのは『らんま1/2』というアニメです。『うる星やつら』などで有名な高橋留美子先生の作品で、ご存知の方も多いと思います。主人公の早乙女乱馬は 水を被ると女性に、お湯を被ると男性になる(元に戻る)体質です。乱馬の父は、水をかぶるとパンダに、お湯を被ると男性に(元に戻る)なります。
『らんま1/2』は、乱馬と許嫁のあかねがいろいろな敵と戦って仲を深めていくストーリーです。ドタバタ劇が面白いので大型連休にアニメを観てしまいました。最近では、新垣結衣さんが主演で実写化されましたので、そちらをご覧になった方も居られるかもしれません。
乱馬とあかねの関係は、女・乱馬と男・乱馬で当初少し違っているのですが、徐々にあかねは乱馬自身を好きになって行きます。
先日、本ブログで「念珠」の「珠」についてお話しした際に、「自らが気付いていない自分」と書きました。しかしながら、「これはどうもよく分からない。」とのご感想をいただきました。ありがとうございます。
『らんま1/2』を観ていて、女・乱馬、男・乱馬と外見が大きく異なる「乱馬その人」をあかねが好きになって行く過程が、「自らが気付いていない自分」を好きになって行く過程のように思えました。


「大きい・小さい」「長い・短い」などの視覚による情報で私たちは物事を判断してしまいがちです。そうした基準は客観的な基準ですが、人間はそんな客観的な基準だけで判断できません。どうしても感情というか、気持ちが表に出てきてしまいます。
自分自身の外見を取っ払って、「自分とは何か」を説明する。これが「自らが気付いていない自分」なのではないか、と考えています。
形や色や大きさなどの基準で説明できない自分、「無相の自己(formless self)」が長年使い続けた念珠に表出するのではないか、私はそのように考えています。

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東洋的無

著者:久松真一 
出版社:講談社
発売日: 1987/01/06
メディア: 文庫本
参考URL:http://bookclub.kodansha.co.jp/product?isbn=9784061587700
(講談社BOOK倶楽部)



(6月5日追記)5月9日に本記事をアップいたしました際に埋め込んでおりました動画について、適切にアップされた動画ではありませんでした。ご指摘を頂戴いたしましたので、埋め込みを削除いたしました。お詫び旁御礼を申し上げます。今後共、ご指導のほどをよろしくお願い申し上げます。

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