八百万神 | 春は花

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八百万神

「八百万神」――皆さんはこれを何と読みますか?
私は小学生の頃に授業で「はっぴゃくまんしん」と読んで、恥ずかしい思いをしたことがあります。
これは「やおよろずのかみ」と読みます。「八百屋」の「八百やお 」と「萬屋錦之助よろずやきんのすけ 」の「よろず 」(「萬」は「万」の旧字です。)と理解すれば、納得です。
「八百万神」とは簡単に云えば「日本古来の沢山の神様」という意味です。
伊勢神宮や出雲大社などは神話に出てくる神様がご祭神の神社です。一方で、明治神宮は明治天皇と昭憲しょうけん 皇太后こうたいごう (明治天皇の皇后)をご祭神としてお祀りしており、このように実在の天皇陛下・皇后陛下がご祭神の神社もあります。他にも、八幡神(はちまんしん/やはたのかみ)、稲荷神(いなりのかみ)など、様々な神様が全国各地で祀られています。
学問の神様として有名な「天神さま」(天満宮)のご祭神は菅原道真公です。天満宮は神話に登場する神様や天皇陛下・皇后陛下を祀った神社ではありません。映画『陰陽師おんみょうじ 』で有名になった安倍晴明あべのせいめい を祀っている晴明神社もこうした神社の1つです。神様と言っても趣の違う神様が沢山おられます。
「八百万神」は「自然のあらゆるものに神が宿る」という考え方を基礎にしています。ですから、沢山の神様が居られても不思議ではありません。
手を合わせる時、皆様は誰かを思い浮かべることが多いと思います。日本における「八百万神」は私達の「誰かを思い浮かべで手を合わせる」という意識と近いように感じます。
日本で神道と仏教が融合したのは、こうした意識を仏教が受容できたからかもしれません。

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