仏教と日本 | 春は花

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仏教と日本

『寺院消滅』――こんなセンセーショナルなタイトルの書籍が書店に並んでいます。最近では仏壇の無いご家庭や「墓終い」をする方々も少なくありません。

しかし、不思議なことに京都の寺院には多くの人々が観光に訪れています。例えば、清水寺。ほとんどの方は清水寺をご存知だと思います。ですが、「清水寺のご本尊様は?」という問いに答えられる方は少ないように思います。(清水寺のご本尊様は千手観音様です。)

日本では多くの人々が仏教を熱心に信仰しているわけではないようです。これは今も昔も違いはないように思います。

それではどうして多くの家庭が「檀家」として今も特定の寺院の信徒とされているのでしょう?
不思議ですよね。

私の考えですが、この「檀家制度」は徳川幕府による戸籍制度だったのではないでしょうか?

キリスト教を禁止し、「踏み絵」を行った徳川幕府は、キリスト教の禁止と人口把握の為に仏教を利用した、と私は考えています。そう考えれば、徳川幕府が倒れ、公的な戸籍制度が確立された現代では、「寺院消滅」という流れは自然なものなのかもしれません。

ただ、1000年以上もの間、この日本に根付いてきた仏教を知ることは、日本について知ることに通じると私は考えています。

仏教と日本、歴史をみると信仰という側面だけでは説明できない関係性を見出だせます。

kari


寺院消滅――失われる「地方」と「宗教」

著者:鵜飼秀徳
出版社:日経BP社
発売日: 2015/05/25
メディア: 単行本(ソフトカバー)
参考URL:http://bpstore.nikkeibp.co.jp/item/books/240960.html
(日経BP書店)

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